アストロ・トピックス
No.171: 市村さん、さんかく座の銀河に超新星を発見
埼玉県比企郡吉見町にお住いの市村義美(いちむらよしみ)さんは、口径28セ ンチメートルのシュミットカセグレイン式反射式望遠鏡を使って撮った、CCD による、さんかく座の銀河 IC 221 の画像の中に 16.9 等級の超新星を発見し ました。この発見は兵庫県の中野主一(なかのしゅいち)さんを通じて国際天文 学連合に報告されました。 この超新星は 2005lx と命名されました。 発見日時は市村さんが撮影し、中野さんが測定した画像の取得日時から、12 月19.687日(世界時; 日本時間20日1時頃)と思われます。 その画像から求めた超新星の位置は、 赤経: 2時22分38.8秒 赤緯:+28度15分06 秒 (2000年分点) です。 この天体は IC 221 の中心から、西に27秒角、南に19.5秒角のところにあり ます。 今後の分光タイプの決定が待たれます。 市村さんは1987年に彗星 C/1987 W1 (Ichimura) を発見されています(IAUC 4494)。 参照:CBET 322 (Dec. 20 2005). 2005年12月21日 国立天文台・広報室