自然科学研究機構 国立天文台

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No.083: 西村栄男さん、はくちょう座に新星を発見

  静岡県掛川市の西村栄男(にしむらひでお)さんが、はくちょう座に新星を発見
されました。

  西村さんは、2月10.85日(世界時、以下同様)に撮影した写真から、9.7等級の新
しい星を見つけました。この発見は、同じ静岡県の和久田俊一(わくだしゅんいち)
さん、埼玉県の門田健一(かどたけんいち)さんらによって確認され、洲本市の中野
主一(なかのしゅいち)さんを通じて、国際天文学連合へ報告され、2005年はくちょ
う座新星 (Nova Cyg 2005)と命名されました。12日朝(日本時)の明るさは9.0等級
ほどになっています。

  門田さんが測定した新星の位置は下記の通りです。

  赤経: 20時09分19.09秒
  赤緯:+39度48分52.2秒(2000年分点)

 発見前の画像を見ると、この位置から3秒角ほど離れたところに、18等級程度
の星があります。もし、この星が増光したとすると9等級(4000倍)の、そうでは
なく発見前には見えなかった星の爆発であれば、さらなる増光幅になります。

  11.8日には兵庫県立西はりま天文台の内藤博之(ないとうひろゆき)さんと時政
典孝(ときまさのりたか)さんが、同所の60cm望遠鏡でスペクトルを撮影し、この
天体が古典的な新星であることが判明しています。今後も明るくなる可能性もあ
り、楽しみです。

 西村さんは新天体発見のベテランで、昨年3月にもいて座に「2004年いて座新
星 (V5114 Sgr = Nova Sgr 2004)」(国立天文台・天文ニュース(705))、2003年
9月にはたて座に新星状天体(国立天文台・天文ニュース (668))を発見していま
す。また、1994年7月の中村・西村・マックホルツ彗星(C/1994 N1)の発見者でも
あります。


参照:IAUC 8483 (2005 Feb. 11).
   IAUC 8484 (2005 Feb. 12).
 VSOLJ ニュース (137)
      西村栄男さん、はくちょう座に新星を発見(2005年2月12日)



      2005年2月14日                        国立天文台・広報普及室

国立天文台 メールニュース

国立天文台 アストロ・トピックスは、2010年6月まで発行していたメールニュースです。2010年7月からは、「国立天文台 メールニュース」として装いも新たにし、注目いただきたいトピックスの主要な内容とその詳細情報の参照先をお届けしています。

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