アストロ・トピックス
No.036: 板垣さん、きりん座に超新星を発見
山形市にお住いの板垣公一(いたがきこういち)さんが、きりん座の NGC2403 銀河の中に11等級の明るい超新星らしい天体を発見しました。この発見は兵庫 県の中野主一(なかのしゅいち)さんを通じて国際天文学連合に報告されました。 この天体は、板垣さんが2004年7月31日18時過ぎ(世界時)、60センチメートル 望遠鏡を使って撮った、少なくとも10枚の画像に11.2等級の明るさで写ってい ました。翌8月1日の板垣さん自身による確認では、11.3等級の明るさでした。 この超新星は 2004dj と命名されました。 超新星らしい天体の位置は以下の通りです。 赤経: 7時37分17.02秒 赤緯:+65度35分57.8 秒 (2000.0年分点) この天体は「NGC2403」の中心から、東に160秒、北10秒のところにあります。 この天体は、これまでに板垣さんが撮った2002年9月19日や10月11日の限界等 級18.5等級の画像には写っていないとのことです。 板垣さんの超新星発見は、2004年3月の「2004aw」以来で、通算10個目の 超新星発見となりました。 参照:CBET 74 (Aug. 1, 2004). 2004年8月2日 国立天文台・広報普及室 ---------------------------------------------------------------------- 国立天文台・天文ニュース(695) 板垣さん、ふたたび超新星を発見 http://www.nao.ac.jp/nao_news/data/000695.html