今週の一枚
南国の夜に架かる虹
2016年10月、石垣島の空に月の光によってできる虹「月虹(げっこう)」が現れました。月虹は昼に太陽が作り出す虹と同じように、月の光が大気中の水滴によって屈折、反射することで、赤、緑、青などのさまざまな色に分かれて見える現象です。月の光は太陽に比べて弱いため、現れる虹の光もまた淡くかすかなものになります。見えていたのは10分間ほどでしたが、月から届けられたささやかな贈り物のようにひっそりとした輝きを放っていました。
文:花山秀和(石垣島天文台)
画像データ
| 撮影日時 | 2016年10月16日 20時44分 |
|---|---|
| レンズ | Nikon AI AF Fisheye-Nikkor 16mm f/2.8D(f/2.8) |
| カメラ | Nikon D600 |
| 露出 | ISO800、25秒 |
| 撮影者 | 花山秀和 |
| クレジット | 国立天文台 |