No.487: 板垣さん、通算50個目となる超新星を NGC 7647 銀河に発見

山形県山形市の板垣公一 (いたがきこういち) さんは、7月10日 (世界時、以
下同じ) の観測から、18.0等の超新星を発見しました。この超新星は、ペガス
ス座方向にある NGC 7647 銀河の中にあり、板垣さんご自身所有の口径60セン
チメートル反射望遠鏡 (f/5.7) を用いたCCD観測 (限界等級20.0等) により撮
影された複数枚の画像から発見されました。
 この発見は、中野主一 (なかのしゅいち) さんを通じて国際天文学連合電報
中央局に報告され、この超新星は「2009hi」と命名されました。
 この天体の発見日時、位置、発見等級は次の通り。
発見日時 2009年7月10.722日 = 7月10日17時20分 (世界時)
赤経 23時 23分 56.24秒
赤緯 +16度 46分 30.0秒 (2000年分点)
発見等級 18.0等
 この超新星は NGC 7647 銀河の中心から西に17秒角、南に8秒角離れた位置
にあります。
 板垣さんは、発見前の7月5.724日にもこの場所を撮影しており、この超新星
が18.7等で写っていたことを確認しています。
 板垣さんの他にも、リック天文台の超新星自動検出サーベイ KAIT (Katzman
 Automatic Imaging Telescope) のグループのW. Liさんらが、7月10.49日に
17.6等でこの超新星を独立発見しています。
 また、板垣さんが2006年8月3日にこの場所を観測したときの画像 (限界等級
20.0等) や、KAIT のグループが2008年12月1.13日に撮像した画像 (同19.2等)
 には、この天体は写っていませんでした。
 板垣さんは、6月に3週連続で発見するなど、今年に入ってすでに6個の超新
星を発見しています。日本人アマチュア天文家による超新星発見個数の最多記
録更新中ですが、今回の発見を含めた超新星の通算発見数は、ついに50個 (独
立発見を含む) となりました。偉大なる記録達成は、賞賛に値します。板垣さ
んのさらなる活躍に期待します。
 
参照:
 CBET No. 1872 : SUPERNOVA 2009hi IN NGC 7647 (2009 Jul 12)
 日本人が発見した超新星一覧 (国立天文台)
  http://www.nao.ac.jp/new-info/supernova.html
 
      2009年7月14日            国立天文台・広報室

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国立天文台 アストロ・トピックスは、2010年6月まで発行していたメールニュースです。2010年7月からは、「国立天文台 メールニュース」として装いも新たにし、注目いただきたいトピックスの主要な内容とその詳細情報の参照先をお届けしています。

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