国立天文台 アストロ・トピックス (446)褐色矮星の人口調査〜恒星になりそこなった星たちはどのくらい生まれたの?〜
褐色矮星は、質量が太陽質量のたった0.08倍未満しかなく、あまりにも軽いので自分で輝くことができなかった星です。そのため恒星になりそこなった星とも言われます。とても暗いため、褐色矮星が初めて観測的に確認されたのは1995年になってからのことで、本格的な研究が進んだのもごく最近です。
すばる望遠鏡に搭載されていた近赤外線の観測装置 (波長感度0.8から2.5マイクロメートル) による星形成領域の観測から、インド・日本の共同研究チームは生まれたばかりの褐色矮星の質量分布を明らかにしました。そして、「太陽よりも軽い星になるにつれて星の個数は増え続け、褐色矮星の質量領域に達しても増え続けている」ことが、世界で初めてわかりました。一方、違う星形
成領域での研究からは「質量が太陽質量の約0.1倍の星までは軽い星ほど多くあるが、それよりも軽くなると急激に減少する」と報告されており、今回の結果と異なっています。このことは、同じ銀河系内でも場所によって褐色矮星の質量分布が異なっていることを示唆しています。 本研究は、米国の天体物理学専門誌「アストロフィジカル・ジャーナル」に掲載予定です。
参照:
すばるの赤外線観測で進む、星の「人口調査」:見えてきた軽い構成員たち
2009年2月10日 国立天文台・広報室 |
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