No.378: 板垣さん、NGC 3404 銀河に超新星を発見

 山形県山形市の板垣公一 (いたがきこういち) さんは、4月14日 (世界時、
以下同じ) の観測から、16.6等の超新星を発見しました。この超新星は、うみ
へび座方向にある NGC 3404 銀河の中にあり、板垣さんご自身が所有する口径
60センチメートルの反射望遠鏡 (f/5.7) を用いたCCD観測により撮影された画
像の中から発見されました。
 この発見は、中野主一 (なかのしゅいち) さんを通じて国際天文学連合電報
中央局に報告され、この超新星は「2008bt」と命名されました。
 この天体の発見日時、位置、発見等級 (位置と等級は板垣さんが画像から測
定した値) は次の通り。
発見日時 2008年4月14.548日 = 4月14日13時09分 (世界時)
赤経 10時 50分 16.99秒
赤緯 -12度 06分 31.5秒 (2000年分点)
発見等級 16.6等
 この超新星は NGC 3404 銀河の中心から西に14秒角、南に1.1秒角離れた位
置にあります。 また、この超新星は4月13.23日に米国の D. Winslow さん (
カリフォルニア大学バークレー校) らのグループによりCCD画像の撮影がされ
ており、このグループによる発見が32時間ほど早いのですが、板垣さんによる
発見も独立発見となりました。
 4月15.16日には、米国の別のグループによってこの超新星の分光観測が行わ
れ、その結果、この超新星は連星系の一方の星が進化し、極大光度付近に達し
たものであることがわかりました。
 板垣さんは、2006年2月23日と今年の4月4.54日にもこの場所を撮影していま
したが、そのときの画像 (限界等級はそれぞれ19.0等と18.5等) にはこの超新
星は写っていませんでした。また、板垣さんは、この超新星はDSS (注) に
写っていなかったと付け加えています。
 板垣さんによる超新星発見は、今年に入ってからこれで4個目となりまし
た。今回の超新星発見を含め、板垣さんの超新星の発見数は通算38個 (独立発
見を含む) となり、日本人アマチュア天文家による超新星発見個数の最多記録
をさらに更新中です。
 注:DSS (Digitized Sky Survey) は、米国にあるパロマー天文台のサミュ
エル・オシン・シュミット望遠鏡と、オーストラリアにあるアングロ・オース
トラリア天文台の英国シュミット望遠鏡を用いて、全天を撮影し、デジタル化
したもの。限界等級の値は天域によって変わるが、平均的には20等級前後の天
体まで写っている。
 
参照:
 CBET No. 1336 : SUPERNOVA 2008bt IN NGC 3404 (2008 Apr 14)
 CBET No. 1337 : SUPERNOVA 2008bt IN NGC 3404 (2008 Apr 15)

 日本人が発見した超新星一覧 (国立天文台)
  http://www.nao.ac.jp/new-info/supernova.html
 
      2008年4月17日            国立天文台・広報室

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