自然科学研究機構 国立天文台

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No.376: 西山さんと椛島さん、はくちょう座に新星を発見

 福岡県久留米市の西山浩一 (にしやまこういち) さんと、佐賀県みやき町の
椛島冨士夫 (かばしまふじお) さんが、4月10日 (世界時、以下同じ) の観測
から、はくちょう座に7.7等の新星を発見しました。この新星は、4月10.728
日、焦点距離105ミリメートル (f/5.6) カメラレンズを用いたCCD観測により
撮影された2枚の画像 (限界等級約12.5等) の中から発見されました。お二人
は4月10.787日と11.668日に、口径40センチメートルの反射望遠鏡を用いて撮
影された画像に、それぞれ7.7等と7.1等の値を得ています。この発見は中野主
一(なかのしゅいち) さんを通じて国際天文学連合に報告され、この新星は、
「はくちょう座 V2491」と命名されました。
 以下は西山さんと椛島さんによって発見された新星の観測値です。
発見日時 2008年4月10.728日 = 4月10日17時28分 (世界時)
赤経 19時 43分 01.96秒
赤緯 +32度 19分 13.8秒 (2000年分点)
発見等級 7.7等
 西山さんと椛島さんは、4月3.717日と7.727日にこの場所を撮影し画像 (そ
れぞれ限界等級は12.5等と12.7等) を得ていましたが、この天体は写っていま
せんでした。
 愛知県豊橋市の長谷田勝美 (はせだかつみ) さんは、4月4.774日に同じ場所
を撮影した画像には12.3等よりも明るい天体はなかったと、九州大学の山岡均
(やまおかひとし) さんを通じて報告しています。また、イタリアのG. 
SosteroさんとE. Guidoさんが、パロマー・オシン・シュミット望遠鏡で1995
年に撮影された乾板を調べたところ、この場所に約18等の恒星があることが判
明しました。さらに、埼玉県上尾市の門田健一 (かどたけんいち) さんによっ
て、4月11.741日にこの天体の位置と明るさ (7.4等) が確認されていることを
中野主一さんは付け加えています。
 また、岡山県井原市の美星天文台の綾仁一哉 (あやにかずや) さんと大阪教
育大学の松本桂 (まつもとかつら) さんは、 4月11.72日に美星天文台の口径
101センチメートル反射望遠鏡を用いてこの天体の低分散分光観測を行い、貴
重なデータの取得に成功しています。
 西山さんと椛島さんは、昨年9月にはM33銀河に新星1個を、同年10月から12
月にかけてはM31銀河に新星5個を発見しています。さらに、今年に入ってから
も、すでにM31銀河に3個の新星を発見するなど活躍中です。お二人のさらなる
発展を期待します。
 
参照:
 IAUC No. 8934 : V2491 CYGNI (2008 Apr 11)
 CBET No. 1334 : V2491 CYGNI (2008 Apr 11)

 国立天文台 アストロ・トピックス (333)
  椛島さんと西山さん、M33銀河に新星らしき天体を発見
  http://www.nao.ac.jp/nao_topics/data/000333.html

 国立天文台 アストロ・トピックス (347)
  相次ぐ日本人による新星の発見
  http://www.nao.ac.jp/nao_topics/data/000347.html
 
      2008年4月14日            国立天文台・広報室

国立天文台 メールニュース

国立天文台 アストロ・トピックスは、2010年6月まで発行していたメールニュースです。2010年7月からは、「国立天文台 メールニュース」として装いも新たにし、注目いただきたいトピックスの主要な内容とその詳細情報の参照先をお届けしています。

国立天文台 メールニュース