国立天文台 アストロ・トピックス (340)活発な出現が期待されるオリオン座流星群昨年、予想を超える出現を見せたオリオン座流星群が、まもなく極大を迎えます。はたして今年の出現はどうなるのか、その動向に注目が集まっています。
オリオン座流星群は、毎年10月中旬から下旬に活動する流星群です。ハレー彗星から放出されるダスト (砂粒) の流れが、この時期に地球と遭遇し、そのダストが地球大気に飛び込んで流星となるものです。ただ普段の年は、空の暗いところで観察しても1時間にせいぜい10-20個程度しか出現しない、中規模の流星群でした。 この活発な出現を解明するため、国立天文台の佐藤幹哉 (さとうみきや) 広報普及員と渡部潤一 (わたなべじゅんいち) 准教授は、ハレー彗星から放出されたダストの分布をダスト・トレイル理論を用いて計算しました。その結果、2006年には、紀元前1266年、同1198年、同911年に放出された古いダストからなるダスト・トレイルに地球が遭遇し、活発になったことを解明したのです。この研究成果は、8月25日に発行された日本天文学会欧文研究報告に掲載されました。
その後、さらに計算を進めた結果、2006年には及ばないものの、2007年にも流星群の出現数が増える可能性があることが判明しました。ダスト・トレイルと地球との接近は、10月20日8時頃 (紀元前1266年放出、時刻は日本標準時、以下同じ) と10月22日2時-5時頃 (紀元前1198年放出) と予報されます。日本では、後者の時間帯で観測条件がよいのですが、予報時刻は数時間ずれる可能性もあり、放射点が昇る10月21日22時頃から空が明るくなる22日5時頃まで、注意して観察する必要があります。
参照:
"Origin of the 2006 Orionid Outburst"
2007年10月15日 国立天文台・広報室 |
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