自然科学研究機構 国立天文台

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すれ違う銀河に現れた目玉模様

天体写真・

すれ違う銀河に現れた目玉模様

すれ違うように通り過ぎようとしているペアの銀河IC 2163(左)とNGC 2207(右)を、アルマ望遠鏡(オレンジ)とハッブル宇宙望遠鏡(青)で撮影した画像です。アルマ望遠鏡では星の材料となるガスの分布が詳細に描き出されており、IC 2163には目玉のような模様が浮かび上がりました。

重力を及ぼしあう銀河

宇宙に数多く存在する銀河は、互いに衝突することによって成長してきたと考えられています。今回観測されたIC 2163とNGC 2207も、やがて合体してひとつの銀河になることでしょう。今回観測された画像では銀河の渦巻きの形は大きく崩れていないように見えますが、実際は互いの重力によって影響を及ぼしあっています。アルマ望遠鏡で観測した電波を詳しく分析することで、IC 2163に流れ込むガスの動きを明らかにすることができます。銀河が衝突する時にガスがどのように運動し、それが将来の大規模な星形成活動にどのようにつながるのか、銀河の将来を占う上でも重要な情報をこの画像は伝えてくれるのです。

文:平松正顕(チリ観測所)

画像データ

天体IC 2163/NGC 2207
望遠鏡アルマ望遠鏡、ハッブル宇宙望遠鏡
観測装置アルマ望遠鏡バンド3受信機、ハッブル宇宙望遠鏡広視野/惑星カメラ2
波長2.6ミリメートル(アルマ望遠鏡)、439ナノメートル(ハッブル宇宙望遠鏡)
露出38分(アルマ望遠鏡)、500秒(ハッブル宇宙望遠鏡)
撮影日時2014年4月3日(アルマ望遠鏡)
クレジットM. Kaufman、 B. Saxton (NRAO/AUI/NSF)、 ALMA (ESO/NAOJ/NRAO)、 NASA/ESA Hubble Space Telescope

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