自然科学研究機構 国立天文台

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渦巻銀河M33

天体写真・

渦巻銀河M33

M33 はさんかく座方向にある渦巻き銀河です。渦を巻いたようすを極方向から見ることができる「フェイスオン」タイプの銀河のため、渦巻き構造を調べるには都合のよい銀河です。アンドロメダ座方向にあるM31(アンドロメダ銀河)、M32、そして我々の天の川銀河などとともに局部銀河群を構成しています。夜空ではアンドロメダ座β(ベータ)星をはさんでM31とちょうど対称的な位置にあり、双眼鏡でもぼんやりとしたその姿を確認することができます。

いまも活発な星形成

多くの渦巻銀河には中心に「バルジ」と呼ばれる極方向に突き出した丸く明るい構造がありますが、M33ではその存在がはっきりしていません。銀河中心部に暗黒帯として見られる星間塵(じん)や、赤く輝く星雲として見られる水素電離領域の存在が、現在もこの領域で活発に星形成が進んでいることを物語っています。また、円盤部分にも、赤い星雲、そして青く輝く若い星とそれらが作る散開星団が卓越している場所があり、星形成が銀河の中心から渦巻きの外側へと連続的に伝搬しているようすが見て取れます。 明るく目立つバルジもなく、しっかりと巻いた渦巻きの腕も見られない銀河でありながらも、写真では青色の渦巻きの腕と赤い星雲の対比が目立ち、独特の美しさが目を引く渦巻銀河です。

文:小野智子(天文情報センター)

画像データ

天体M33
望遠鏡すばる望遠鏡
観測装置Suprime-Cam
波長B、V、Hα(それぞれを青、緑、赤としてカラー合成)
露出各視野7.5分(V)、15分(Hα)、9.2分(B)、合計8視野
撮影日時2001年11月20日、21日、2002年11月4日
クレジット国立天文台

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