自然科学研究機構 国立天文台

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質問10-4)自分で星に名前をつけることはできるの?

天体に自分の名前がついたり、自分で天体に新しい名前をつけられたらいいなあと思っている方は、たくさんいらっしゃると思います。新しい天体を発見すると、天体の種類によっては、それが可能になることがあります。

まず、彗星が新しく発見された場合ですが、自動的に発見者の名前がつけられます。何人かがそれぞれ独立に(お互いの発見情報を知らずに)発見した場合には、発見した順番の早い順に3人までの名前がつきます。例えば、1997年に地球に接近したヘール・ボップ彗星の場合には、最初にアメリカ人のアラン・ヘールさんが、続いて同じくアメリカ人のトーマス・ボップさんが同じ彗星を独立発見したので、それぞれの名前が順番についたわけです。

新発見の小惑星の場合には、新しく発見されてから軌道何周分かの観測がされ、軌道がはっきりすると、まず番号がつけられます。そして同時に、発見者に対して、その小惑星に名前を提案する権利が与えられます。名前は、「16文字以内であること」や「発音可能であること」「主に軍事活動や政治活動で知られている人や事件の名前をつける場合には、本人が亡くなったり事件が起こってから100年が経過していること」など、いくつかの制約はありますが、その範囲内で好きな名前をつけることができます。

それ以外の場合として、天文学の研究で、ある特定の天体について輝かしい研究成果を残したりということがあれば、その天体が研究者の名前で呼ばれることはあります。しかし、それはかなり例外的な事例でしょう。

最近、天体に名前をつける権利を商品化して対価を請求したり、地球以外の天体の土地を販売したりしている企業もあるようです。これに対して、天体の命名をおこなっているIAU(国際天文学連合)は、「そうした手順で付けられた星の名は正式なものではなく、公式にはなんの効力もない。夜空の美しさは、すべての人が無料で享受すべきものである」という主旨の声明を出しています。

IAUのページには声明の原文(英語)も公開されていますので、興味のある方はご覧ください。