自然科学研究機構 国立天文台

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質問5-1)私が見たものは流れ星だったのでしょうか?

国立天文台では、「空を移動する光を見たが、あれは流れ星(流星)だったのでしょうか」というご質問をよくいただきます。国立天文台でも、お話を聞いただけで、それが流星だったのかどうかを確実に判断することはできませんが、次の条件すべてに当てはまるようであれば、流星である可能性が高いでしょう。

  1. 見えていた時間が「1秒以下」から長くても「5秒程度」まで(まれに10秒程度見えている流星もあります)
  2. 飛行機よりはるかに速く移動した
  3. 日の出や日の入り前後の空が明るい頃ではなく、空は十分に暗かった(ごくまれに、昼間でも見ることができるような明るい流星もあります)

当てはまらない場合には「明るい光を見たのですが、なんだったのでしょう?」をご覧になってみてください。ご覧になったものがなんだったのかを知るヒントになると思います。

さて、流星の中でも特に明るいもののことを「火球」と呼びます。上記の3つの条件に当てはまる明るい光を見た場合、たいていは火球をご覧になったのではないかと思われます。特に定義はありませんが、マイナス4等程度より明るい流星のことを火球と呼ぶことが多いようです。火球は、見ようと思ってなかなか見られるものではありませんが、日本全国でいえば、平均すると1ヶ月に数個程度の頻度で目撃されています。

とても明るい流星を目撃すると、目の錯覚などで、たいへん近くに落ちたように見えることがあります。しかし実際には、流星は地面から高さ数十キロメートルのところで光っていて、たいていは大気との摩擦で蒸発してしまい、地面まで達することはほとんどありません。隕石の落下は、数年に一度程度という、たいへん低い頻度でしか起こりません。地面に近いたいへん低い位置に流星が見えることもありますが、ほとんどの場合それは遠くの流星を見ているためで、実際に流星が地面の近くまで落ちてきているわけではありません。

流星には色がついて見えることもあります。特に火球は明るいため、色がはっきりとわかることが多いようです。流星は、流星の元になる物質が地球大気に飛び込んできたときの摩擦によって発生するエネルギーで発光しますが、どんな分子や原子が発光しているのかによって色が違います。例えば、マグネシウムなら緑、酸素なら緑、窒素なら赤などの色が見えることがあります。

また、流星痕(りゅうせいこん)と言って、非常に明るい火球が流れた跡には、淡く光る雲のようなものが、数秒から、ときには数十分にわたって残ることもあります。

日本火球ネットワーク」というアマチュア天文団体が運営しているウェブサイトでは、日本全国からの流星の目撃情報が掲示板に書き込まれています。自分が見たのと同じ流星を他の人も目撃しているかどうかを確認することができるかもしれませんので、ご覧になってみてはいかがでしょうか。(国立天文台では、流星の目撃情報を収集するような活動は特におこなっていません。)

流星によく似た現象として人工衛星の落下がありますが、流星と人工衛星の落下は、見た目だけで簡単に区別することはできません。流星にはいろいろな明るさのものがありますので、見た光が明るかったというだけでは、人工衛星の落下だったと判断することはできません。