中継は終了しました。ありがとうございました。
ダイジェスト動画を公開しましたので、中継当日の雰囲気をお楽しみください。
2年2カ月ごとに地球に最接近する火星。今回は2007年12月19日に最接近となります。大接近の2003年、2005年に比べると少し距離は離れていますが、それでも観察好期を迎えていることには変わりありません。望遠鏡を使えば、火星の模様などが見えるでしょう。
そこで国立天文台では、望遠鏡を使用してビデオ撮影した火星面を、インターネットを通じてライブ中継することにしました。ぜひこの機会に、望遠鏡で見た火星面の模様の様子をご覧ください。
動画ライブ中継は、以下の日時で行う予定です。なお、一部の時間帯では、12月24日に満月となる月面の映像もお送りいたします。
天体中継〜火星編〜の予定は全て終了しました。どうもありがとうございました。
なお、12月25日に配信した動画のダイジェスト版(映像のみ)を以下に公開します。ぜひお楽しみください
※動画をご覧いただくには「Windows Media Player(ウィンドウズメディアプレイヤー)」(Ver. 9以上)が必要です。
画像はテスト撮影時のものです。
実際の配信も、この大きさとなる予定です。
時間帯 | 中継対象 |
---|---|
19:00〜19:30 | 火星(最初の数分間は音声解説あり) |
19:30〜19:40 | 月(最初の数分間は音声解説あり) |
19:40〜20:00 | 火星 |
20:00〜20:30 | 火星(最初の数分間は音声解説あり) |
20:30〜20:40 | 月(最初の数分間は音声解説あり) |
20:40〜21:00 | 火星(最後の数分間は音声解説あり) |
※天候などにより、スケジュールが変更されることがございます。ご了承ください。
太陽系第4惑星である火星は地球の外側を公転する外惑星です。
地球は火星の内側をより速く回っているので、地球は周期的に火星に追いつき、追い越すということを繰り返します。地球が火星を追い抜こうとするとき、太陽と地球、火星はほぼ一直線に並びます。このときは、火星観測の絶好のチャンスになります。なぜなら、火星と地球の距離が近づいていて、火星と地球の距離が近づくため、火星は大きく明るく見えるからです。このような接近は約780日(約2年2カ月)ごとに起こります。
さて、もし地球が火星を追い抜くタイミングと火星が太陽にもっとも近づくときが一致したらどうなるでしょうか?このとき地球と火星の距離が最も近くなり、約5千5百万キロメートルになります。このような接近は大接近と呼ばれます。最近では2003年8月27日に超大接近と話題になったことを覚えていらっしゃる方も少なくないでしょう。
一方で、火星が太陽から最も離れたときに地球の追い抜きがおこると、火星と地球の距離は、約1億キロメートルになってしまいます。このような距離が離れた接近は小接近と呼ばれます。
今回、火星が地球に最も近づくのは、2007年12月19日です。地球と火星の距離は、8千8百万キロメートルとなります。
12月中旬夜9時ごろに東の空を見ると、赤い星が3つ見えています。
その中でもひときわ明るく輝いているのが「火星」です。オレンジ色に輝く姿はとってもきれいです。
さて、火星以外の赤い星というのは、オリオン座の1等星「ベテルギウス」とおうし座の1等星「アルデバラン」です。3つの赤い星がちょうど三角形を作るように見えていますので、ぜひ探してみてください。
図は、東京における12月中旬、夜9時頃の東の空を表わしています。図の中の目盛り(点線)は、高度、方位それぞれ10度ごとを示す線です。
中継中や、あるいは中継後でも火星は一晩中見ることができますので、ビデオ映像だけでなく実際の夜空でさがしてみてはいかがでしょうか。
なお、各地での火星の位置は、暦計算室の今日のほしぞらで調べることができます。ぜひご参照ください。
また、国立天文台では、日本望遠鏡工業会とともに「惑星ぜんぶ見ようよ☆」キャンペーンを展開しております(2008年5月31日まで)。肉眼で、または双眼鏡・望遠鏡を使って惑星を見ていただき、その数によって、ブロンズ(銅)、シルバー(銀)、ゴールド(金)マスターの認定証が与えられます。今年、みなさんはどれくらい惑星を見ましたか? 火星が最初という方も、すでにたくさん見たという方も、ぜひご参加ください。
社会教育用公開望遠鏡
(50cm反射望遠鏡)
今回の中継では、国立天文台の社会教育用公開望遠鏡(50cm反射望遠鏡)を使用します。この望遠鏡は、月に2回行われている定例観望会で実際にのぞくことができます。
なお、2008年1月11日(金)の観望会では、火星をご覧いただく予定です。こちらにも、ぜひご参加ください。
なお12月24日および25日は、インターネットによるライブ中継のみで、国立天文台キャンパス内でのイベントはありません。あらかじめご了承ください。