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東京大学大学院理学系研究科附属天文学教育研究センター講演会

メインテーマ「すばる望遠鏡の10年」に関連した講演会が開かれます。

内容

暖かな宇宙を眺める〜すばるから最新計画まで〜

講演者

宮田隆志 東京大学理学系研究科天文学教育研究センター 准教授

講演要旨

 宇宙には何万度もある灼熱の星も、全てが凍りつくような極寒の世界もあります。 しかし我々の地球のような「暖かな」宇宙も存在します。太陽系の果てからやってくる彗星も、生まれたてのあかちゃん星も、チリの霧の中で儚く死んでゆく星たちも、このような暖かな宇宙に存在しています。おそらく、どこかほかの太陽の周りを回っているもうひとつの地球も、暖かな世界にいることでしょう。このような暖かな世界は残念ながら直接眺めることはできません。このような場所は人間の眼には見えない赤外線(特に中間赤外線)で光っているからです。なのでこれらを見るには特別なカメラを用意しなければなりません。 このようなカメラはどこにも売っていないので、天文学者たちは自分たちで特別なカメラを仕立てて宇宙を眺めています。このような暖かな宇宙が 眺められるようになったのはつい最近のことです。

 講演では暖かな宇宙を見る方法を、実演を交えてわかりやすくお話しします。またすばる望遠鏡での観測を中心に、暖かな宇宙の実像に迫ります。 さらに、暖かな世界をよりよく見るために進められている最新計画も紹介します。

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