国立天文台・天文ニュース (707) 板垣さん、今年3つめの超新星を発見 山形県山形市の板垣公一(いたがきこういち)さんが、3月20日(世界時、以下 同様)に超新星を発見されました。これは口径60センチメートルの反射望遠鏡と CCDによる発見で、洲本市の中野主一(なかのしゅいち)さんを通じて国際天文学 連合へ報告され、超新星2004awと名前が付けられました。イギリスのボールズ (T. Boles)さんも独立に発見しています。  しし座の棒渦巻銀河NGC 3997の中心から東に28秒角、南に20秒角にあたりま す。 これまで報告されている明るさは、         Mar. 13 >18.5C 板垣          19.851 17.1C Boles          20.51 15.8C 板垣          20.646 16.2C 串田(山梨県) です。爆発から1週間以内であろうと思われます。また、発見後1日足らずで1等 級も明るくなるなど、ごく初期のものと考えられます。今後の分光タイプの決 定が待たれます。  板垣さんは、1月の超新星2004A(天文ニュース(693))、2004B(同(695))に引き 続いて、今年3つめの発見となります。 参照:IAUC 8310 (Mar. 20. 2004).    VSOLJ ニュース (124) 2004年 3月21日.   2004年3月22日  国立天文台・広報普及室