国立天文台・天文ニュース (678) 板垣さん、今年になって4つめの超新星を発見 山形市にお住いの板垣公一(いたがきこういち)さんは、今年すでに超新星を 3個も発見するなど、精力的に活躍中の新天体捜索者です(国立天文台・天文ニュー ス(625)、(635)、(673))。  その板垣さんが今年4つめとなる超新星を、りゅう座の渦巻銀河NGC6143に発 見しました。 超新星が発見されたのは10月20.387日(世界時、以下同)で、そのときの明る さは16.8等級と報告されています。22.364日にもほぼ同じ明るさで確認されて います。  超新星の位置は、     赤経 16時 21分 43.22秒     赤緯 +55度 05分 05.2 秒 (2000年分点) で、母銀河の中心から東に8秒角、南に4秒角にあたり、渦巻状の円盤部に重なっ ています。  この超新星には2003iyという名前が付けられました。  今後、分光タイプの決定や光度変化の追跡が待たれます。 参照:VSOLJ ニュース (117) (2003年10月23日). CBET 50 (Oct. 22, 2003).      2003年10月23日 国立天文台・広報普及室