国立天文台・天文ニュース(611) 串田麗樹さん、12個目の超新星を発見  山梨県、八ケ岳南麓天文台の串田麗樹(くしだれいき)さんは、1月12日(日本 時)、「おおぐま座」の東・りょうけん座との境界に近い銀河NGC4157に、16.3 等の超新星を発見しました。これは口径40センチのシュミット・カセグレン望 遠鏡とCCDによる発見です。  この発見は洲本市の中野主一(なかのしゅいち)さんを通じて国際天文学連合 へ報告されました。  これより前、アメリカのパケット(T. Puckett)さんとニュートン(J. Newton) さんの2人は、ジョージア州にあるパケット観測所の口径60センチメートルの自 動捜索望遠鏡により、16.7等級の明るさとして発見されていました。  この超新星の位置(パケット観測所)は、          赤経 12時10分57.72秒          赤緯 +50度28分31.8 秒 (2000.0) で、銀河中心から西に65.47秒、北に32.1秒の位置にあります。  この超新星は、独立発見を含めると、串田麗樹さんが発見した12個目のもの で、2002年9月にNGC1309銀河に出現したSN 2002fk以来(天文ニュース (581))の ことになります。 参照 CBET 3(2003 January 12). 2003年1月15日 国立天文台・広報普及室 追加情報    IAUC 8048(2003 January 15)によると、この超新星の呼称はSN 2003Jに    なり、岡山県の美星天文台の観測から、タイプII型の超新星であるとい    うことが判りました。   資料    串田さんがこれまで独立に発見された超新星は以下の通りです。    SN 1991bg、SN 1994I、 SN 1994ak、SN 1995D、 SN 1996bu、SN 1997E、    SN 1999aa、SN 1999gi、SN 2002cr、SN 2002db 、SN 2002fk、SN 2003J 2003年1月16日 国立天文台・広報普及室