国立天文台・天文ニュース (370) 青木さん、超新星を発見  富山県の青木昌勝(あおきまさかつ)さんが超新星を発見しました。  青木さんは、8月6日に、口径43センチ反射望遠鏡を使ってのCCD観測 によって、「おおぐま座」の銀河NGC3949に14.3等の超新星が出現して いるのを発見しました。この超新星発見は、洲本の中野主一(なかのしゅ いち)氏によって国際天文学連合に通知され、確認されました。その結 果、この超新星にはSN 2000db の符号がつけられました。その位置は、 赤経 11h 53m 39.75s 赤緯 +4751' 46.6". (2000.0) で、NGC3949の中心から北西に20"のところです。母銀河NGC3949は「お おぐま座銀河団」のひとつで、距離は15メガパーセク程度、かなり近距 離の銀河といえましょう。小口径の望遠鏡でも見える、明るい大きな銀 河です。  青木さんの超新星発見はこれが11個目で、昨年11月にSN 1999eu を発 見して以来のことです。また、日本人による超新星発見は、昨年12月の 串田麗樹(くしだれいき)さんによるSN 1999gi 発見以来8ヶ月ぶりのこ とです。 参照 IAUC 7475(Aug.7,2000) VSOLJニュース(044)(Aug.9.2000) 2000年8月10日 国立天文台・広報普及室