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Mitaka、海外でも大人気 ――米国AAAS年次大会でブース出展

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ファミリーサイエンスデーに来たお父さん(左)と息子さん(右)。Mitakaに興味津々。 オリジナルサイズ(5.0MB)

2017年2月15日から19日にアメリカ科学振興協会(AAAS)年次大会がアメリカのボストンにて開催されました。AAASは科学雑誌「サイエンス」の出版元としても知られている世界最大級の学術団体です。今回、国立天文台は、日本学術振興会と他の研究組織と合同でブース出展を行いました。海外の方々に国立天文台をアピールするための出展でした。

ブースに展示したバナー
ブースに展示したバナー。バナーやパンフレットを使って国内外の国立天文台の望遠鏡について紹介した。 オリジナルサイズ(4.1MB)

国立天文台のブースでは、国立天文台の取り組みを口頭で説明する以外にも、宇宙を身近に感じてもらうために、Mitakaを用意しました。Mitakaは国立天文台の研究者たちが開発した天文学のソフトウェアです。Mitakaにはプラネタリウムのように地球などから見た星空が見えるプラネタリウムモードと、地球から飛び立ち、宇宙旅行気分を味わえる宇宙空間モードがあります。特に宇宙空間モードでは、太陽系の惑星や、銀河系、宇宙の大規模構造まで見ることができます。今回は、国立天文台の職員がMitakaを操作して宇宙の解説をするだけでなく、参加者に実際にMitakaを体験して、宇宙について学んでもらいました。

「ゲーム?」 Mitakaに集まってくる子どもたち

国立天文台のブースには、子どもたちとその家族、教育関係の方、サイエンスコミュニケーター、研究者、学生とさまざまな方が来ました。

特に、18日と19日はファミリーサイエンスデーで、だれでもブース会場に無料で入れる日でした。会場は、子ども連れのご家族で賑やかでした。そこで、国立天文台チームは自分たちのブースから出張し、ノートパソコンとコントローラーを持って、会場内を歩き回りました。そして、子どもたちに声をかけ、Mitakaを操作してもらいました。Mitakaはパソコンのマウスでも楽しむことができるのですが、ゲーム機のコントローラーの方が操作しやすいのです。そのせいか子どもたちがゲームだと思い、たくさん集まってきました。学校に入る前の子どもは太陽系の惑星に興味を持ち、小中学生は太陽系の外の銀河系や宇宙に感動していました。大変興味を持ってくれたのか、お母さんが「もう他のブースに行くわよ。」と声をかけてもなかなかコントローラーを離さない子どももいました。

子どもたちと同じように親も興味を持ってくれました。あるお母さんは、「私が子どものときに、こういうものがあったら、もっと科学や宇宙に興味を持ったのに。」とおっしゃっていました。他のお父さんは子どもからコントローラーを貸してもらって、子どもより夢中になって操作していました。

息子さん(真ん中)がゲーム機のコントローラーでMitakaを操作しているところ
息子さん(真ん中)がゲーム機のコントローラーでMitakaを操作しているところ。お父さん(左)には「Mitakaをダウンロードするよ。」と言っていただいた。 オリジナルサイズ(5.7MB)

Mitakaは家族で宇宙について話す良いきっかけにもなったようです。あるお父さんが子どもに「冥王星はもう惑星ではないんだよ。」と言ったところ、子どもは「なぜ?」とお父さんに聞きかえしました。冥王星が惑星ではなく、準惑星になったことに疑問を持ったのです。そこで、私たちは、Mitakaを使って冥王星と他の太陽系の惑星との違いについて紹介することにしました。子どもはMitakaを自分で操作して、惑星と冥王星の大きさの違いや軌道の違いを実感できたようです。お父さんは、「家族で宇宙について語る良いきっかけになりました。」と喜んでくれました。

教育関係者にも大変好評でした。ある教師からは「ちょうど太陽系について授業で話そうと思っていたのよ。授業で使うわね。」とおっしゃっていただきました。

実りある5日間

大学生や研究者に対しては、国立天文台の取り組みを紹介しました。すばる望遠鏡やアルマ望遠鏡など、大型望遠鏡について興味を持ったようでした。なかには、日本で学びたいという大学生もいました。

今後も、国立天文台は国内外での知名度を上げるために活動し、宇宙や天文が好きな子どもたちが少しでも増えるような活動を行っていきたいと思います。今回のAAASブース出展でも宇宙や天文に興味を抱いた子が多く、この中にも未来の天文学者が現れるかもしれません。

広報室長の山岡均准教授(左)と広報普及員の都築寛子(右)
広報室長の山岡均准教授(左)と特任専門員の都築寛子(右)。一日中ノートパソコンを持って歩き回っていたので、腕がパンパン。 オリジナルサイズ(4.5MB)

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