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ホームズ彗星(17P/Holmes)の大増光


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(ともにキャンペーンページ)

 
 ホームズ彗星(17P/Holmes)が大アウトバーストを起こしました。10月24日〜25日には約3等級の明るさとなり、肉眼でも見えるようになりました。
 1月上旬現在もなお、3等台後半で見られていますが、非常に拡散しています。市街地では確認が難しく、空の暗い場所でも肉眼では見づらくなりました。

連続画像
 ホームズ彗星の移り変わり
 10月25日-11月12日

緊急キャンペーン&中継
 国立天文台では、緊急に「ホームズ彗星を眺めよう」キャンペーンと「ホームズ彗星中継」を実施しました。詳しくはこちらのページをご覧ください。

 

 ホームズ彗星(17P/Holmes)は、公転周期が約7年の短周期彗星です。今年5月に近日点(太陽からの距離:2.05天文単位)を通過し、2007年10月下旬現在、太陽から約2.4天文単位の距離に位置し、少しずつ遠ざかっています。地球からの距離は約1.6天文単位です。10月23日には、約17等の明るさで観測されていました。

 しかしその直後の10月24.067日(世界時)に、なんと8.4等と約9等も増光している姿が捉えられました。その後も急速に増光し、日本で夜を迎えた10月24.55日(世界時、日本時22時12分)には、約3.5等で観測されました。その後も日本各地で、さらに増光する彗星の様子が捉えられ、25日の(日本の)明け方には約2.9等と2等台に突入しました。
 増光は鈍ったとの情報もありますが、今後どう推移するかに注目が集まります。

 なお、この彗星は過去にも大バーストをした記録があります。この彗星が発見された1892年に4等まで増光しましたが、一般的な明るさよりも約12等増光したと推測されています。このときには、翌週には急速に減光し、約3等暗くなってしまったようです。

 増光当初の彗星に尾は見られず、肉眼では恒星状でした。望遠鏡で拡大すると、黄色っぽく輝くほぼ丸いコマが見られましたが、際立った構造などは見られませんでした。


追加情報(10月26日更新)
 大増光の翌日にあたる10月25日晩〜26日未明にかけては、三鷹では悪天のため、観測できませんでした。他の場所では2等台前半と、増光は鈍ったものの前夜よりは明るく観測されている模様です。

追加情報(10月29日更新)
 彗星像は徐々に拡散しており、28日明け方には肉眼で見てもうっすらと面積体であることがわかるようになってきました。双眼鏡では、ぼんやりとした丸い形が、また望遠鏡では、コマの構造がわかるようになってきています。29日未明現在も、2等台の光度を保っており、引き続き肉眼でよく見えます。

追加情報(11月3日更新)
 11月に入って彗星像はかなり拡散して、肉眼でも、ぼんやりと丸く見えるようになりました。双眼鏡ではもう随分と大きい像がはっきり見えます。望遠鏡では、徐々に構造らしきものが見えるようになってきましたが、単位面積あたりの輝度はだいぶ落ちてきて、見づらくなってきました。

追加情報(11月7日更新)
 拡散はさらに進み、双眼鏡でも迫力のある像となってきました。空の暗いところでは、肉眼でも十分明るく見えていますが、市街地では拡散した周辺部が見えにくくなり、肉眼では観察しづらくなりつつあります。

追加情報(1月8日更新)
 アウトバーストから2カ月以上が経ちましたが、彗星は全体的に拡散するものの、まだ3等台後半で見られています。空の暗いところでは肉眼でも大きな像が確認でき、双眼鏡では見応えのある姿が見られます。一方、市街地では拡散して淡くなってしまったため、双眼鏡を使っても観察するのが困難になってきました。


速報画像

国立天文台三鷹キャンパス内で撮影した彗星の像です。
※画像の利用については、「自然科学研究機構 国立天文台 ウェブサイト 利用規程」をご参照ください。

10月24〜25日(増光当夜)

ホームズ彗星の画像

 
撮影日:2007年10月25日3時26分(日本時)
露出時間:42秒(ISO 200)
焦点距離:50mm F=4(中心部をトリミング)
カメラ:EOS Kiss DIGITAL
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ホームズ彗星の画像

 
撮影日:2007年10月25日4時27分(日本時)
露出時間:20秒(ISO 100)
望遠鏡:50cm社会教育用公開望遠鏡
焦点距離:6030mm(F12)
カメラ:FinePix S3Pro
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10月28〜29日

※増光当夜(25日)の撮影と機材が異なります。視野のスケール(倍率)も異なりますので、ご注意ください。

ホームズ彗星の画像

 
撮影日:2007年10月29日1時42分(日本時)
露出時間:20秒(ISO 400)
望遠鏡:5cm屈折望遠鏡
焦点距離:400mm(F8)(中心部をトリミング)
カメラ:EOS Kiss DIGITAL
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3日間の変化(10月28〜29日)

ホームズ彗星の3日間の変化の画像

 
撮影日:2007年10月28日3時16分、10月29日1時42分、23時32分(日本時)
露出時間:20秒(ISO 400)
望遠鏡:5cm屈折望遠鏡
焦点距離:400mm(F8)(中心部をトリミング)
カメラ:EOS Kiss DIGITAL
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10月31日〜11月1日

ホームズ彗星の画像

 
撮影日:2007年10月31日22時19分(日本時)
露出時間:20秒(ISO 200)
焦点距離:50mm F=4(中心部をトリミング)
カメラ:EOS Kiss DIGITAL
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11月3日〜11月4日

ホームズ彗星の画像

 
撮影日:2007年11月3日21時42分(日本時)
露出時間:30秒(ISO 400)
望遠鏡:5cm屈折望遠鏡
焦点距離:400mm(F8)(中心部をトリミング)
カメラ:EOS Kiss DIGITAL
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11月7日〜11月8日

ホームズ彗星の画像

 
撮影日:2007年11月7日21時44分(日本時)
露出時間:1分(ISO 400)
望遠鏡:5cm屈折望遠鏡
焦点距離:400mm(F8)(中心部をトリミング)
カメラ:EOS Kiss DIGITAL
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11月21日〜11月22日

ホームズ彗星の画像

 
撮影日:2007年11月22日2時2分(日本時)
露出時間:1分(ISO 400)
望遠鏡:5cm屈折望遠鏡
焦点距離:400mm(F8)(中心部をトリミング)
カメラ:EOS Kiss DIGITAL
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光度観測結果(眼視観測)

観測者:福島英雄(国立天文台 天文情報センター 普及室)


彗星の位置

2008年

ホームズ彗星の星図

ホームズ彗星の星図

※図はステラナビゲーター(AstroArts社)により作成しました。


関連情報

軌道要素(リンク)

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