国立天文台・天文ニュース (9)                 小惑星情報 11月7日に発行された小惑星回報(The Minor Planet Circulars)によりますと、これ までに軌道が決まって登録された小惑星の確定番号は6678に達しています。もし、この ような状況を耳にしたなら、1801年1月1日に、第1号のケレス(Ceres)を発見したピア ッジ(G.Piazzi,1746-1826)や、その他当時の小惑星捜索者たちは、さぞ感慨深いものがあ ることでしょう。  このような確定小惑星の他に、発見され、仮符号は付けられていても、まだ確定番号を もっていない小惑星が数1000個は存在します。最近、確定小惑星は1年間に500個ぐら いづつ増えていますから、その数は、1996年には7000個を越えるでしょう。 もっとも、確定番号をもっていても、1回の衝前後に観測されただけでその後観測され ず、結局、失われてしまったアルバート(719,Albert)がありますし、また、2回の衝前後 に観測されただけにすぎないものが11個もあります。このような状態ですから、すべて の確定小惑星を追跡するのはなかなか大変な作業です。  最近は日本国内にも、アマチュアを中心にした小惑星の観測者が増えて、観測に、軌 道計算にと大活躍をしているのは特筆していいことで、彼らだけで年間100個を越える 小惑星を発見しています。軌道が決まり、確定番号が与えられますと、発見者はその小 惑星の名前を提案する権利をもちます。その結果、日本人が名付け、日本にちなんだ名 をもつ小惑星がつぎつぎに誕生しています。上記の小惑星回報にも、北海道で活躍して いる、渡辺和郎、円館金両氏が発見、命名した小惑星の、(5580)Sharidake(斜里岳)、 (5603)Rausudake(羅臼岳)、(5631)Sekihokutouge(石北峠)などが記載されています。こ のように、日本の地名をもつ小惑星が太陽系内を運行していることを思うと、これも感 慨深いものがあります。  なお、天文ニュース(2)で、遠距離小惑星についてお知らせしました。その後、さら に、つぎの3個が発見されています。 a(AU) e i(degree) 1995 QY9 39.41 0.25 5 1995 WY2 47.57 0.0 2 1995 QZ9 39.43 0.12 19 参照 The Minor Planet Circulars, Nov.9,1995, MPEC(Minor Planet Electronic Circulars) 1995-W08, MPEC 1995-W11. 1995年12月21日        国立天文台・広報普及室