国立天文台・天文ニュース(697)

彗星行きの搭乗手続き、今月末で締め切りに

 2004年12月30日に打ち上げが予定されている彗星行きの探査機「ディープ・
インパクト(Deep Impact)」に、自分や友人の名前を載せるための『搭乗手続き』
が、1月末をもって締め切られます。アメリカ航空宇宙局(NASA)では、まだ手続
きをしていない人はお早めに、とアンアウンスしています。

 ディープ・インパクトは、アメリカのディスカバリー・ミッションのひとつ
として1999年にゴーサインがでた彗星探査機で、2005年7月4日に短周期彗星で
あるテンペル第1彗星に接近する予定です。この接近時に、探査機から370キロ
グラムもある銅製の実験体を衝突させ、彗星核の様子を観測する予定です。実
験体は時速3万7千キロメートルという猛スピードで彗星に衝突しますので、そ
の衝撃によって表面には直径100メートル、深さ25メートルほどのクレーターが
できると予想されています。どのようなクレーターができて、どんな現象が起
きるかを観測し、そのデータを地球に送信する予定です。これによって彗星核
の内部構造や強度などを調べることができます。この衝突実験でクレーターが
できたテンペル第1彗星は、そこから内部のフレッシュな物質が吹き出し、一時
的に非常に明るくなると予想されています。もしかすると肉眼で見るほどにな
るかもしれません。

 この「ディープ・インパクト」には、火星探査機「のぞみ」でも行われた
「名前を載せようキャンペーン」が展開されています。インターネットで名前
を登録すると、搭載されるCDに書き込まれ、探査機と共に宇宙へと旅立ちます。
そして、7月4日には実験体とともにテンペル第1彗星に衝突する予定です。登録
すると署名入りの証明書が返信されてきます。名前を登録すると自動的に証明
書が発行されるのも、いままでにない趣向で、すでに世界中から49万名もの名
前が登録されています。自分や家族の名前を彗星まで連れて行って欲しい方は、
ぜひ1月末まで下記の場所で搭乗手続きをしてはいかがでしょうか。

   http://deepimpact.jpl.nasa.gov/sendyourname/index.html

参照:NASA Press Release No. 04-028
   ディープ・インパクト計画 http://deepimpact.jpl.nasa.gov/

          2004年1月22日                        国立天文台・広報普及室