木星の衛星の相互食

 今年は木星の衛星の特殊な現象が見られる年です。この現象について解説しま
しょう。

 地球は太陽の周りを1年に1回公転しています。その1年の間に2回、太陽が赤道
の真上から照らすことがあります。これがいわゆる春分と秋分です。土星の場合
も公転周期の約30年間に2回、太陽が土星の赤道を真上から照らすことがあります。
土星の赤道面には環があるため、その頃には土星の環の消失という現象が起こり
ます。

 木星の場合は公転周期が12年ですから、その半分の約6年毎に太陽が木星の赤道
を真上から照らすことになります。木星から見ると地球は太陽のすぐ近くを回っ
ているように見えますから、太陽が木星の赤道の真上にあるときには地球からも
木星の赤道面をほぼ真横から見ることになります。今年はこの木星の赤道面を真
横から見る年に当たっています。この時には最初に述べた「木星の衛星の特殊な
現象」が見られるのです。

 木星にはガリレオ・ガリレイが発見した5から6等級の4個の衛星(ガリレオ衛星)
があり、小望遠鏡で容易に見ることができます。内側から第1衛星イオ(Io)、第2
衛星エウロパ(Europa)、第3衛星ガニメデ(Ganymede)、第4衛星カリスト(Callisto)
という名称が与えらえています。これらの衛星はほぼ木星の赤道面上を運行して
いるため、木星の赤道面を真横から見る今年は、これらの衛星がほとんどひとつ
の直線上を行ったり来たりするように見えます。そのため、ひとつの衛星が他の
衛星に隠されたり、他の衛星の影に入って暗くなったりという現象が頻繁に起こ
ります。さらに今年はこれらの現象が最も頻繁に起こる時期が木星の衝(しょう;
2月2日)の頃と重なっているため、特定の地域で観測できる現象の数も特に多くなっ
ています。

 衛星が他の衛星に隠される現象は「掩蔽(えんぺい)」、他の衛星の影に入る現
象は「食」と呼んで区別すしています。掩蔽の場合、衛星の一部を隠すのが部分
掩蔽、掩蔽する衛星の方が掩蔽される衛星より大きくて完全に隠すのが皆既掩蔽、
掩蔽する衛星の方が小さくて掩蔽される衛星の中にすっぽり入るのが金環掩蔽で
す。食の場合は、食を起こす衛星の影に太陽の光が全く届かない本影と、太陽の
光の一部が届く半影があり、食される衛星が食を起こす衛星の本影に入る本影食
と、半影に入る半影食に区別されます。本影食と半影食のそれぞれについて、掩
蔽の場合と同じように、部分食・皆既食・金環食の種類があります。

 衛星は望遠鏡で見ても大きさを確認するのは困難です。そのため掩蔽も食も明
るさが変化することで現象が捕えることができます。衛星が隠される割合が最も
大きくなるときに最も暗くなるわけです。ただし、皆既掩蔽と金環掩蔽の間と本
影の皆既食の間は明るさがほぼ一定になります。半影は場所により光の量が異な
るため、その影響で食の場合は本影の金環食や半影の皆既食の間でも明るさが変
化します。半影が金環食を起こせば、その間は光度がほぼ一定になります。ただ
し、ほぼ一定と言っても、衛星表面の模様や場所による明るさの違いのために多
少の変化はありうることに注意する必要があります。

 これらの現象の観測結果は数秒毎の減光量とそれらの時刻が正確に測定されて
いれば衛星の運動や表面模様に関する研究に役立てることができます。そのため
には時刻測定に GPS利用の正確な時計や外国の短波報時などを利用することが必
要になり、また衛星の明るさを測定するのにも光電管や CCD等の装置が必要にな
ります。しかし、眼視観測でも光階法や比例法などの変光星観測の要領で減光を
捕え、現象を楽しむことができます。

 掩蔽の場合は、ふたつの衛星が分解できなくなりますから、ふたつの衛星の合
成光度を測ることになります。掩蔽のどの位前まで、あるいは掩蔽のどのくらい
後から分解して見えるかを調べるのもおもしろいかもしれません。食の場合は食
を起こす衛星と食される衛星が離れてみえるのが普通です。そのため、減光量の
予報値には、掩蔽の場合はふたつの衛星の合成光度、食の場合は食される衛星の
みの光度について示してあります。


         主な現象 1月 1日 1時24分23秒から11分 5秒間(最大 1時30分 1秒) 掩蔽:第2衛星の背後に第1衛星が隠れる 減光量 6パーセント(減光等級 0.07等) 1月 2日 0時 9分20秒から 8分43秒間(最大 0時13分39秒) 掩蔽:第3衛星の背後に第1衛星が隠れる 減光量 9パーセント(減光等級 0.10等) 1月 2日 4時21分 1秒から 1分49秒間(最大 4時21分55秒) 掩蔽:第4衛星の背後に第2衛星が隠れる 減光量 1パーセント(減光等級 0.01等) 1月 2日 22時 7分57秒から 7分54秒間(最大22時11分56秒) 掩蔽:第3衛星の背後に第1衛星が隠れる 減光量 8パーセント(減光等級 0.09等) 1月 8日 4時 0分35秒から 8分 7秒間(最大 4時 4分40秒) 掩蔽:第2衛星の背後に第1衛星が隠れる 減光量 5パーセント(減光等級 0.06等) 1月 9日 3時46分58秒から16分22秒間(最大 3時54分56秒) 掩蔽:第3衛星の背後に第1衛星が隠れる 減光量10パーセント(減光等級 0.12等) 1月10日 1時 9分 7秒から 5分50秒間(最大 1時12分 3秒) 掩蔽:第3衛星の背後に第1衛星が隠れる 減光量 6パーセント(減光等級 0.07等) この現象の後の 2時 5分に第4衛星が木星の背後から現れる。 1月10日 21時54分22秒から18分57秒間(最大22時 3分37秒) 食 :第2衛星の本影に第1衛星が入る  減光量40パーセント(減光等級 0.56等) 1月10日 23時54分52秒から 9分49秒間(最大23時59分40秒) 掩蔽:第2衛星の背後に第1衛星が隠れる 減光量 1パーセント(減光等級 0.01等) 上記2つは第2衛星が第1衛星を追い越す形で食を起こし、続いて掩蔽になる。   食は減光量が眼視でも確認できよう。掩蔽は減光量が小さいが、2つの衛星が   近づき離れる様子は眼視で楽しめる。 1月11日 4時 3分30秒から34分52秒間(最大 4時21分44秒) 掩蔽:第2衛星の背後に第1衛星が隠れる 減光量15パーセント(減光等級 0.18等) 上記の10日23時54分52秒からの掩蔽で追い越された第1衛星が逆に第2衛星を   追い越す形で起こる。ふたつの衛星の見かけの速さが近いので継続時間がやや長い。 1月11日 5時52分31秒から32分12秒間(最大 6時 8分44秒) 食 :第2衛星の本影に第1衛星が入る  減光量75パーセント(減光等級 1.51等) 本影の金環食が 6時 6分39秒から 4分10秒間。半影は部分食である。 両衛星の影が木星面に落ちている状態で現象が開始し、現象途中の6時11分 から第1衛星が木星面通過になる。薄明と木星の明るさのため、観測は困 難が予想される。 1月13日 20時27分23秒から22分41秒間(最大20時38分51秒) 食 :第2衛星の本影に第3衛星が入る  減光量22パーセント(減光等級 0.27等) 1月13日 22時42分39秒から16分46秒間(最大22時51分 5秒) 掩蔽:第2衛星の背後に第3衛星が隠れる 減光量17パーセント(減光等級 0.20等) 食に続いて掩蔽が起こる。この間の21時21分に第1衛星が木星本体の影に入る。 1月17日 3時54分54秒から 4分17秒間(最大 3時57分 3秒) 掩蔽:第3衛星の背後に第1衛星が隠れる 減光量 4パーセント(減光等級 0.04等) 1月17日 19時16分40秒から 7分11秒間(最大19時20分14秒) 掩蔽:第4衛星の背後に第1衛星が隠れる 減光量28パーセント(減光等級 0.35等) 1月18日 1時33分42秒から52分 7秒間(最大 1時55分29秒) 食 :第2衛星の本影に第1衛星が入る  減光量32パーセント(減光等級 0.42等) 1月18日 4時17分37秒から62分38秒間(最大 4時53分40秒) 食 :第2衛星の本影に第1衛星が入る  減光量46パーセント(減光等級 0.66等) これら2つの現象は両衛星が同じ向きにほぼ同じ速さで動いて見えるため、 継続時間が長くなっている。初め第2衛星の影が第1衛星を追い越し、続いて 第1衛星が第2衛星の影を追い越すために2回連続の現象になる。 1月18日 19時33分 0秒から 5分55秒間(最大19時35分58秒) 掩蔽:第2衛星の背後に第1衛星が隠れる 減光量 4パーセント(減光等級 0.05等) 1月18日 21時30分51秒から10分35秒間(最大21時36分11秒) 掩蔽:第4衛星の背後に第1衛星が隠れる 減光量68パーセント(減光等級 1.25等) 厳密には部分掩蔽の予想だが、第1衛星のほとんど100%が隠される。減光量が 大きく好条件である。 1月19日 1時26分23秒から58分11秒間(最大 1時57分37秒) 食 :第4衛星の本影に第2衛星が入る  減光量52パーセント(減光等級 0.80等) 第4衛星の影が第2衛星を追い越す時で見かけの速さがほぼ同じ時に起こ るため、継続時間が長い。これも減光量が大きく高度も高いので観測しやすい。 1月21日 0時45分24秒から18分55秒間(最大 0時54分55秒) 食 :第2衛星の本影に第3衛星が入る  減光量25パーセント(減光等級 0.32等) 1月21日 2時 5分24秒から14分49秒間(最大 2時12分51秒) 掩蔽:第2衛星の背後に第3衛星が隠れる 減光量18パーセント(減光等級 0.21等) 食に続いて掩蔽が起こる。これより少し前の20日23時15分に第1衛星が木星 本体の影に入り、21日 1時53分に木星本体の背後から現れる。 1月25日 2時 0分30秒から 3分32秒間(最大 2時 2分16秒) 食 :第3衛星の半影に第4衛星が入る  減光量 0パーセント(減光等級 0.00等) 1月25日 3時28分10秒から13分38秒間(最大 3時34分58秒) 掩蔽:第3衛星の背後に第4衛星が隠れる 減光量22パーセント(減光等級 0.27等) 第3衛星と第4衛星が反対方向に動いている時に食と掩蔽が続いて起こる。 ただし、食は浅くほとんど減光しない。 1月25日 21時28分56秒から19分49秒間(最大21時38分34秒) 食 :第1衛星の半影に第4衛星が入る  減光量 3パーセント(減光等級 0.04等) 1月25日 21時47分30秒から 4分51秒間(最大21時49分56秒) 掩蔽:第2衛星の背後に第1衛星が隠れる 減光量 3パーセント(減光等級 0.04等) 1月25日 22時29分18秒から 7分11秒間(最大22時32分53秒) 掩蔽:第2衛星の背後に第4衛星が隠れる 減光量17パーセント(減光等級 0.21等) 金環が22時32分29秒から48秒間。金環掩蔽の間は光度がほぼ一定になる。 この現象の前後には第1衛星・第2衛星・第4衛星が近くに見えている。 1月26日 3時 9分22秒から26分33秒間(最大 3時23分 3秒) 食 :第1衛星の半影に第4衛星が入る  減光量14パーセント(減光等級 0.16等) 1月26日 23時54分28秒から 6分50秒間(最大23時57分54秒) 掩蔽:第1衛星の背後に第4衛星が隠れる 減光量18パーセント(減光等級 0.22等) 金環が23時57分28秒から51秒間。金環掩蔽の間は光度がほぼ一定になる。 1月28日 4時44分11秒から16分43秒間(最大 4時52分35秒) 食 :第2衛星の本影に第3衛星が入る  減光量28パーセント(減光等級 0.36等) 本影の金環食が 4時51分12秒から 2分46秒間。半影は部分食である。半影の 影響かあるため光度が一定にはならない。この現象の少し前の 3時37分に第 1衛星が木星の背後から現れる。 1月28日 5時17分58秒から13分39秒間(最大 5時24分50秒) 掩蔽:第2衛星の背後に第3衛星が隠れる 減光量20パーセント(減光等級 0.24等) 食が終わって17分後に始まる掩蔽。高度が20°前後になり、やや観測しにくい。 2月 1日 23時58分37秒から 3分47秒間(最大 2日 0時 0分31秒) 掩蔽:第2衛星の背後に第1衛星が隠れる 減光量 2パーセント(減光等級 0.02等) 2月 4日 2時 8分58秒から 5分38秒間(最大 2時11分47秒) 掩蔽:第4衛星の背後に第1衛星が隠れる 減光量69パーセント(減光等級 1.26等) 皆既が 2時11分25秒から44秒間。皆既掩蔽の間は第1衛星が完全に見えないので 第4衛星のみの明るさになり光度の変化はほとんどない。 2月 4日 2時19分12秒から 0分50秒間(最大 2時19分37秒) 食 :第4衛星の半影に第1衛星が入る  減光量 0パーセント(減光等級 0.00等) 掩蔽に続いての食だが、減光はほとんどない。木星本体にも近くなり、観測は 困難。この現象の少し後の 3時 2分に第1衛星が木星本体の影に入る。 2月 9日 2時 7分44秒から 2分31秒間(最大 2時 8分60秒) 掩蔽:第2衛星の背後に第1衛星が隠れる 減光量 1パーセント(減光等級 0.01等) 2月13日 22時49分43秒から 3分38秒間(最大22時51分32秒) 掩蔽:第1衛星の背後に第2衛星が隠れる 減光量39パーセント(減光等級 0.54等) 22時56分まで第1衛星の影が木星面に落ちている。木星本体に近いため、 観測はやや困難。 2月19日 2時46分42秒から13分28秒間(最大 2時53分26秒) 掩蔽:第4衛星の背後に第3衛星が隠れる 減光量43パーセント(減光等級 0.61等) 木星本体から離れており、減光量も大きい。この後の 3時41分に第1衛星の 影が木星面に落ち始める。 2月20日 21時15分 9秒から 6分19秒間(最大21時18分19秒) 掩蔽:第4衛星の背後に第2衛星が隠れる 減光量59パーセント(減光等級 0.98等) 皆既が21時17分40秒から 1分17秒間。皆既掩蔽の間は第2衛星が完全に見え ないので光度の変化はほとんどない。この現象の後の22時 7分に第1衛星が 木星面を通過し始め、22時33分からは同衛星の影が木星面に落ちる。 2月20日 23時22分45秒から 9分10秒間(最大23時27分19秒) 食 :第4衛星の半影に第2衛星が入る  減光量54パーセント(減光等級 0.84等) 半影の皆既食が23時25分29秒から 3分41秒間。半影の皆既食になりながら わずかのところで本影にかからない。半影は場所により影の濃さが異なるので、 半影の皆既食の間も光度は変化する。 2月21日 0時47分21秒から 3分37秒間(最大 0時49分 9秒) 掩蔽:第1衛星の背後に第2衛星が隠れる 減光量35パーセント(減光等級 0.47等) この現象中の 0時50分まで第1衛星の影が木星面に落ちている。木星本体に 近いため、観測はやや困難。 2月25日 19時21分22秒から12分31秒間(最大19時27分38秒) 食 :第2衛星の本影に第3衛星が入る  減光量41パーセント(減光等級 0.57等) 本影の金環食が19時25分13秒から 4分50秒間。半影は部分食。半影の影響で 光度は一定にならない。 2月26日 20時24分 0秒から 1分18秒間(最大20時24分39秒) 食 :第2衛星の半影に第1衛星が入る  減光量 0パーセント(減光等級 0.00等) 減光はほとんどない予報だが、衛星の軌道の誤差によっては減光が観測され る可能性もある。 2月28日 2時46分 2秒から 3分34秒間(最大 2時47分49秒) 掩蔽:第1衛星の背後に第2衛星が隠れる 減光量31パーセント(減光等級 0.40等) 木星本体にやや近い。この現象の直前の 2時45分まで第1衛星の影が木星 面に落ちている。現象後の 3時39分には第2衛星が木星本体の背後に隠れる。 2月28日 21時30分 2秒から20分36秒間(最大21時40分23秒) 食 :第1衛星の本影に第4衛星が入る  減光量57パーセント(減光等級 0.90等) 本影の金環食が21時36分54秒から 6分58秒間、その内、半影の皆既食が21時 39分 7秒から 2分31秒間。半影は場所により影の濃さが異なるため、光度が 一定にならない。 3月 3日 21時 4分30秒から 2分23秒間(最大21時 5分41秒) 食 :第1衛星の半影に第3衛星が入る  減光量 0パーセント(減光等級 0.00等) 減光はほとんどない予想。この現象の直前の21時 1分に第2衛星が木星本 体の影から出現する。 3月 4日 20時31分41秒から 9分52秒間(最大20時36分38秒) 掩蔽:第2衛星の背後に第3衛星が隠れる 減光量22パーセント(減光等級 0.27等) 金環が20時36分24秒から28秒間。金環掩蔽の間は光度がほぼ一定になる。 3月 4日 22時50分24秒から11分53秒間(最大22時56分21秒) 食 :第2衛星の本影に第3衛星が入る  減光量44パーセント(減光等級 0.63等) 本影の金環食が22時53分59秒から 4分44秒間。上の掩蔽に引き続いての食。 本影の金環食では光度が一定にはならないが、半影の金環食が22時56分16秒 から10秒間続き、その間は光度はほぼ一定になる。 3月 5日 22時43分37秒から 3分 9秒間(最大22時45分12秒) 食 :第2衛星の半影に第1衛星が入る  減光量 0パーセント(減光等級 0.00等) 3月10日 1時30分19秒から12分54秒間(最大 1時36分48秒) 掩蔽:第4衛星の背後に第2衛星が隠れる 減光量59パーセント(減光等級 0.96等) 第2衛星の面積の99パーセントが隠されるため、減光量が大きい。木星本体からも 離れていて観測しやすい。 3月10日 18時56分41秒から 4分49秒間(最大18時59分 5秒) 食 :第1衛星の本影に第2衛星が入る  減光量84パーセント(減光等級 1.99等) 半影の皆既食が18時58分28秒から 1分15秒間、その内、本影の金環食が 18時58分45秒から41秒間。半影は場所により影の濃さが異なるので、食 の間、光度は一定にはならない。 3月11日 0時 5分30秒から 5分51秒間(最大 0時 8分25秒) 食 :第1衛星の半影に第3衛星が入る  減光量 1パーセント(減光等級 0.01等) 減光量が小さい。この現象の前の10日23時36分に第2衛星が木星本体の影か ら出現する。 3月11日 23時34分25秒から 8分55秒間(最大23時38分52秒) 掩蔽:第2衛星の背後に第3衛星が隠れる 減光量18パーセント(減光等級 0.22等) 3月12日 2時17分 8秒から11分16秒間(最大 2時22分47秒) 食 :第2衛星の本影に第3衛星が入る  減光量40パーセント(減光等級 0.56等) 掩蔽に続く食。本影の金環食が 2時20分33秒から 4分28秒間。半影は部分食 のみで、光度は一定にならない。 3月13日 1時 2分34秒から 4分 5秒間(最大 1時 4分36秒) 食 :第2衛星の半影に第1衛星が入る  減光量 3パーセント(減光等級 0.03等) 3月16日 0時35分46秒から 5分38秒間(最大 0時38分35秒) 掩蔽:第3衛星の背後に第4衛星が隠れる 減光量 1パーセント(減光等級 0.01等) この現象の前の 0時 8分に第1衛星の木星面通過が終わるが、現象中は同 衛星の影が木星面に落ちている。第1衛星の影の木星面通過は 1時 2分まで続く。 3月16日 21時22分40秒から13分13秒間(最大21時29分15秒) 食 :第2衛星の本影に第4衛星が入る  減光量25パーセント(減光等級 0.31等) 本影の金環食が21時28分 6秒から 2分17秒間。半影は部分食のみで、光度は 一定にならない。この現象後の22時23分に第1衛星が木星本体の影から現れる。 3月17日 19時48分56秒から 3分25秒間(最大19時50分38秒) 掩蔽:第1衛星の背後に第2衛星が隠れる 減光量22パーセント(減光等級 0.26等) この現象直前の19時31分まで第1衛星の影が木星面に落ちている。 3月17日 21時 9分42秒から 4分47秒間(最大21時12分 6秒) 食 :第1衛星の本影に第2衛星が入る  減光量68パーセント(減光等級 1.25等) 掩蔽に続く食。減光量は大きいが木星本体に近いので観測は困難。第2衛星 はこの後の21時26分に木星の背後に隠される。第4衛星が現象前の20時47分 に木星本体の影から現れる。 3月19日 0時56分25秒から17分52秒間(最大 1時 5分34秒) 食 :第1衛星の半影に第3衛星が入る  減光量 8パーセント(減光等級 0.09等) 3月19日 2時38分36秒から 7分50秒間(最大 2時42分31秒) 掩蔽:第2衛星の背後に第3衛星が隠れる 減光量13パーセント(減光等級 0.15等) 3月24日 21時53分 1秒から 3分22秒間(最大21時54分42秒) 掩蔽:第1衛星の背後に第2衛星が隠れる 減光量19パーセント(減光等級 0.23等) この現象前の21時25分まで第1衛星の影が木星面に落ちている。 3月24日 23時23分 3秒から 4分38秒間(最大23時25分23秒) 食 :第1衛星の本影に第2衛星が入る  減光量51パーセント(減光等級 0.77等) 掩蔽に続く食。減光量は大きいが、木星本体に近く観測は困難。第2衛星は この現象の直後の23時49分に木星本体の背後に隠される。 3月25日 21時 9分57秒から 8分 0秒間(最大21時13分57秒) 食 :第4衛星の半影に第1衛星が入る  減光量34パーセント(減光等級 0.45等) この現象直前の21時 3分まで第4衛星が木星面を通過している。第3衛星 が第1衛星の近くにある。観測は第1衛星と第3衛星の合成光度を測定 することになる可能性がある。 3月25日 22時32分10秒から13分20秒間(最大22時38分50秒) 食 :第4衛星の本影に第3衛星が入る  減光量54パーセント(減光等級 0.84等) 本影の金環食が22時36分43秒から 4分14秒間、その内、半影の皆既食が 22時36分51秒から 3分58秒間。半影は場所により影の濃さが異なるので、 光度は一定にならない。第3衛星の近くに掩蔽を起こした第1衛星が あるため、観測は第3衛星と第1衛星の合成光度を測定することにな る可能性がある。 3月28日 23時30分 6秒から 3分20秒間(最大23時31分47秒) 食 :第3衛星の半影に第2衛星が入る  減光量 0パーセント(減光等級 0.00等) 3月30日 18時46分45秒から 5分13秒間(最大18時49分21秒) 食 :第2衛星の本影に第1衛星が入る  減光量23パーセント(減光等級 0.29等) 3月31日 23時58分53秒から 3分22秒間(最大 4月 1日 0時 0分34秒) 掩蔽:第1衛星の背後に第2衛星が隠れる 減光量18パーセント(減光等級 0.22等) この現象前の23時20分まで第1衛星の影が木星面に落ちている。 4月 1日 1時36分44秒から 4分24秒間(最大 1時38分56秒) 食 :第1衛星の本影に第2衛星が入る  減光量34パーセント(減光等級 0.45等) 高度が低く木星本体に近いため観測困難。この現象の後の 2時14分に第 II衛 星が木星本体の背後に隠れる。 4月 6日 21時 3分27秒から 5分25秒間(最大21時 6分10秒) 食 :第2衛星の本影に第1衛星が入る  減光量35パーセント(減光等級 0.47等) 4月10日 22時15分51秒から 2分 4秒間(最大22時16分53秒) 掩蔽:第4衛星の背後に第1衛星が隠れる 減光量 0パーセント(減光等級 0.01等) 4月13日 23時19分39秒から 5分31秒間(最大23時22分25秒) 食 :第2衛星の本影に第1衛星が入る  減光量47パーセント(減光等級 0.69等) 4月16日 19時 6分44秒から 7分57秒間(最大19時10分43秒) 食 :第2衛星の本影に第3衛星が入る  減光量15パーセント(減光等級 0.18等) この現象の前の18時 9分に第1衛星の木星面通過が始まる。現象後の19時22 分に同衛星の影が木星面に落ちる。 4月18日 19時12分39秒から 2分59秒間(最大19時14分 9秒) 食 :第1衛星の半影に第2衛星が入る  減光量 2パーセント(減光等級 0.02等) この現象後の20時27分に第2衛星が木星本体の背後に隠れる。 4月20日 0時22分34秒から10分33秒間(最大 0時27分50秒) 食 :第3衛星の半影に第4衛星が入る  減光量10パーセント(減光等級 0.11等) 4月23日 22時25分29秒から 7分 3秒間(最大22時29分 0秒) 食 :第2衛星の半影に第3衛星が入る  減光量 7パーセント(減光等級 0.08等) この現象の前の21時17分まで第1衛星の影が木星面に落ちている。現象直前 の22時19分まで第1衛星が木星面を通過している。 4月25日 19時33分43秒から 3分48秒間(最大19時35分37秒) 掩蔽:第1衛星の背後に第2衛星が隠れる 減光量24パーセント(減光等級 0.30等) 現象前の18時 3分に第1衛星が木星本体の影から出現する。 4月25日 21時27分57秒から 1分41秒間(最大21時28分48秒) 食 :第1衛星の半影に第2衛星が入る  減光量 0パーセント(減光等級 0.00等) 掩蔽に続く食。減光はほとんどない予想。この現象後の23時 0分に第2衛星 木星本体の背後に隠れる。 4月28日 23時55分52秒から 7分55秒間(最大23時59分49秒) 掩蔽:第4衛星の背後に第2衛星が隠れる 減光量41パーセント(減光等級 0.58等) 減光量は比較的大きいほうだが高度が低いため観測困難。 4月30日 20時14分10秒から 7分34秒間(最大20時17分57秒) 食 :第1衛星の本影に第3衛星が入る  減光量52パーセント(減光等級 0.80等) 本影の金環が20時16分36秒から 2分42秒間。半影の皆既が20時17分44秒から 26秒間。半影は影の濃さが場所により異なるため、光度は一定にならない。 5月 2日 21時47分40秒から 4分 1秒間(最大21時49分41秒) 掩蔽:第1衛星の背後に第2衛星が隠れる 減光量29パーセント(減光等級 0.37等) 5月 3日 20時52分23秒から 7分53秒間(最大20時56分19秒) 食 :第3衛星の本影に第1衛星が入る  減光量95パーセント(減光等級 3.32等) 第3衛星は木星本体に近いが、減光が起こる第1衛星は比較的観測しやす い。この現象直後の21時 4分に第3衛星の木星面通過が始まる。 5月 7日 23時 1分 5秒から 7分 9秒間(最大23時 4分40秒) 食 :第1衛星の本影に第3衛星が入る  減光量41パーセント(減光等級 0.58等) 本影の金環食が23時 3分30秒から 2分19秒間。半影は部分食のため、光度は 一定にならない。高度が低い。この現象後の23時52分に第1衛星の木星面 通過が始まる。 5月 8日 19時13分16秒から 5分10秒間(最大19時15分51秒) 食 :第2衛星の本影に第1衛星が入る  減光量51パーセント(減光等級 0.78等) 本影の金環食が19時15分26秒から50秒間。半影は部分食のため、光度は一定 にならない。この現象後の21時12分に第1衛星が木星本体に隠れる。 5月15日 21時27分50秒から 4分51秒間(最大21時30分16秒) 食 :第2衛星の本影に第1衛星が入る  減光量40パーセント(減光等級 0.55等) この現象後の23時 9分に第1衛星が木星本体に隠れるが、この時には高度が やや低くなる。 5月17日 22時24分39秒から 9分13秒間(最大22時29分15秒) 食 :第3衛星の本影に第2衛星が入る  減光量72パーセント(減光等級 1.39等) この現象前の21時10分に第1衛星が木星本体の影から現れる。 5月22日 21時 4分58秒から27分59秒間(最大21時19分31秒) 掩蔽:第1衛星の背後に第4衛星が隠れる 減光量18パーセント(減光等級 0.22等) 金環が21時19分11秒から40秒間。金環掩蔽の間は光度がほぼ一定になる。 5月31日 21時 4分48秒から 4分28秒間(最大21時 7分 2秒) 掩蔽:第4衛星の背後に第1衛星が隠れる 減光量25パーセント(減光等級 0.32等) 木星本体に近く観測困難。この現象の前の20時16分まで第4衛星の影が木星 面に落ちている。この現象後の21時33分に第1衛星が木星本体の背後に隠れる。 6月 3日 20時11分12秒から 4分38秒間(最大20時13分30秒) 掩蔽:第1衛星の背後に第2衛星が隠れる 減光量28パーセント(減光等級 0.36等) 6月22日 18時18分37秒から146分35秒間(最大20時16分26秒) 掩蔽:第3衛星の背後に第1衛星が隠れる 減光量13パーセント(減光等級 0.15等) 掩蔽開始は日没前である。掩蔽開始後18時45分21秒に副極大がある。減光量 は12パーセント(減光等級 0.14等)だが、まだ空が明るく観測は困難。その後ゆっく り増光し、19時31分 5秒に 4パーセントの減光(減光等級 0.04等)まで増光が続く。 その頃から空が暗くなり観測可能になろう。その後最大時の20時16分26秒ま で再び減光し、それから増光に転じて20時45分12秒に終わる。全体の現象時 間は 2時間26分を越える。このような長時間の現象になるのは、第3衛星が 第2衛星を追い越そうとして現象が起こるが、追い越しきれずに第2衛星 が見かけの速さを増し、第2衛星が第3衛星を再び追い越すという状態に なるためである。 6月23日 20時24分 3秒から 3分29秒間(最大20時25分48秒) 掩蔽:第2衛星の背後に第1衛星が隠れる 減光量25パーセント(減光等級 0.31等) この現象直前の20時19分まで第2衛星の影が木星面に落ちている。高度がやや低い。
資料等提供:相馬充(そうまみつる)さん@国立天文台