2008年10月のトピックス

宵の明星「金星」を見よう!

南西の空に見える木星と金星今の時期、空が暗くなってきた頃、南の空にとても明るく輝く星があることにお気づきの方も多いのではないでしょうか。それは太陽系最大の惑星「木星」です。しかし、10月になった今は、もう少し西の低空にも目を向けてみると、さらに明るく輝く惑星「金星」が宵の明星として見え始めています。
日の入から30分たった時点で、金星の高さが10度ほどなので、高い建物が多い街中では見つけにくいかもしれません。ぜひ、南西の空が開けたところで見つけてみてください。
11月、12月に向けてさらに高度が高くなり見つけやすくなりますので、これからが宵の明星「金星」の観察のチャンスです。

★金星はとっても明るい
金星は、肉眼で見える天体の中で3番目に明るい天体です。(1番目は太陽、2番目は月)
金星がとても明るく見えるのは、地球から近いこと、大きいこと(地球とほとんど同じ大きさ)、太陽の光をよく反射すること、が主な理由です。

10月20日〜23日頃、オリオン座流星群を見てみよう!

流星とは

宇宙空間を漂っている塵(直径1mm〜数cm程度の小さなもの)が、しばしば地球の大気圏に飛び込むことがあります。このとき塵は大気との激しい摩擦によって、周囲の大気ごと熱せられ、高温になって光って見えます。この現象が、流星(流れ星)です。

流星の中には非常に明るくなるものもあり、これを火球と呼んでいます。また、燃え尽きずに地上に落ちたものが、隕石です。

流星群とは

彗星の軌道に沿ってまき散らされた塵の帯流星群のもとになる塵(流星物質)は、彗星(ほうき星)が太陽に近づいた際にまき散らしたものです。これらの塵は、彗星の軌道に沿って宇宙空間を漂っています。この塵の帯の中を地球が通過する際、それぞれの塵の粒は、ほぼ平行に地球の大気に飛び込んできます。このとき地上からは、夜空のある一点を中心として、流星が四方八方に流れていくように見えます。流星が流れる中心のことを「放射点(または輻射点)」と呼び、放射点がある星座の名前をとって「○○座流星群」と名前が付けられています。また、流星群のもとになっている天体のことを「母天体」と呼んでいます。

流星群に属さない流星は「散在流星」と呼ばれ、普段でも夜空の暗い場所では1時間に数個程度見ることができます。また、流星は夕方よりも明け方の方が多く見られる傾向があります。

オリオン座流星群

10月21日0時ごろの東京の星空流星群の放射点が、オリオン座の方向にあるため、オリオン座流星群とよばれています。
オリオン座流星群は、毎年10月中旬から下旬ころに見られる流星群で、今年は、10月20〜23日ごろに極大を迎えると予想されています。

オリオン座流星群の母天体は、有名なハレー彗星で、この彗星がまき散らした塵の帯の中を、毎年10月中旬から下旬ころに地球が通過するので、流星群を見ることができるのです。

放射点があるオリオン座が、地平線の上へのぼってくるのは、深夜ですので、少し夜更かしをして観察してみましょう。しかし、今年は、21日が下弦ですので、ちょうどオリオン座が空に出ている時間帯は、月も空に出ています。そのため、月明かりで空が明るくなってしまい、流星を観察する条件としては良くありません。

オリオン座流星群は、極大のときでも、見られる流星の数が1時間に10個程度と地味な流星群です。月明かりにも負けないくらいの、明るい流星が出現すると、数個ほど見られるかもしれません。お天気が良かったら、気長に観察をしてみてはいかがでしょうか。
(画像をクリックすると、大きな画像をご覧いただけます。)

流星を観察するには

どんな道具が必要?

流星は空の広い範囲に流れるので、肉眼での観察が一番適しています。望遠鏡や双眼鏡などの道具は、必要ありません(望遠鏡や双眼鏡を使うと狭い範囲の空しか見られなくなるので、かえって流星の観察がしにくくなります)。

どんな場所で見ればよい?

お天気さえ良ければ日本全国、どこでも見ることができますが、近くに街灯などの明かりがなく、夜空の暗い場所を選びましょう。

流星の光は、大都市や街灯の明かりに比べてとても弱いものです。このため、人工の明かりの影響があると、暗い流星は人工の明かりに邪魔されて見ることができず、それだけ見られる流星の数が減ってしまいます。
また、明るい月が夜空に見えている場合も、暗い流星は月明かりに邪魔されて、見えにくくなります。

どの方向を見ればよい?

放射点のある星座にだけ流星が出現するわけではなく、流星は放射点を中心に、夜空のいろんな方向に流れます。つまり流星は夜空のどこにでも現れるので、どの方向を見ていてもよいのです。放射点の方向にはあまりこだわらず、できるだけ空が広く見渡せる場所を選んでください。空をより広く見渡しているほうが、より多くの流星が見られる可能性が高くなります。

放射点近くに出現する流星は、こちらに向かって飛んでいるために短い軌跡の流星が多くなります。一方、放射点から離れた方向では、流星を横から見ることになるために、長い軌跡の流星が多く観察されます。

他に注意することは?

明るい屋内から屋外に出てすぐには、目が暗さに慣れていません。家から出て流星が見えないからといってすぐにあきらめてしまわずに、しばらく目が暗さに慣れるまで待つことが必要です。

夜は冷えるので、風邪などひかないように注意してください。普段夜外出するときよりも厚着をしたり、カイロなどを使うのもよいでしょう。

観察の際には、周囲の安全に十分に気を付け、危険に巻き込まれたり、周りに迷惑をかけたりしないようにしてください。


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