今の時期、夜9時ごろに東の空を見ると、赤い星が3つ見えています。
その中でもひときわ明るく輝いているのが「火星」です。オレンジ色(朱色にも見えるかもしれません)に輝く姿はとってもきれいです。
さて、火星以外の赤い星というのは、オリオン座の1等星「ベテルギウス」とおうし座の1等星「アルデバラン」です。3つの赤い星がちょうど三角形を作るように見えていますので、ぜひ探してみてください。
図は、東京における12月中旬、夜9時頃の東の空を表わしています。図の中の目盛り(点線)は、高度、方位それぞれ10度ごとを示す線です。
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火星−地球間の距離は刻々と変化します。それはどの惑星についても同じことです。惑星が太陽の周りを楕円軌道を描いて運動しているからです。
図は、地球と火星の軌道を表わしたもので、内側のほぼ円に近い形が地球の軌道、外側の楕円が火星の軌道です。軌道の大きさや扁平の度合いが火星と地球では違っているため、太陽の周りを一周する時間も異なります。火星は約687日で一周、地球は約365日で一周です。
地球は火星の内側をより速く回っているので、地球は周期的に火星に追いつき・追い越すということを繰り返します。地球が火星を追い抜こうとするとき、太陽と地球、火星は一直線に並びます。このときは、火星観測の絶好のチャンスになります。なぜなら、火星と地球の距離が近づいていて、火星と地球の距離が近づくため、火星は大きく明るく見えるからです。このような接近は約780日ごとに起こります。
さて、もし、地球が火星を追い抜くタイミングと火星が太陽にもっとも近づくときが一致したらどうなるでしょうか? このとき地球と火星の距離が最も近くなり、5千5百万キロメートルになります(大接近)。一方で、火星が太陽から最も離れたときに地球の追い抜きがおこると、火星と地球の距離は、9千9百万キロメートルになってしまいます(小接近)。
今年は、その中間くらいの距離で接近する中接近です。
図の地球と火星の位置は、両者がもっとも近づく2007年12月19日の位置を表わしています。そのときの距離は8817万kmです。
12月から来年の1月くらいまでは赤く明るく輝く火星が目立ちますので、ぜひ夜空に見つけてみてください。
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