主な流星群

主な流星群の一覧

表1に出現が期待される主な流星群を表に示します。特に、毎年ほぼ安定して多くの流星が出現する3つの流星群「しぶんぎ座流星群」「ペルセウス座流星群」「ふたご座流星群」は、「三大流星群」と呼ばれています。

流星群名 流星出現期間(注1) 極大(注2) 極大時のZHR(注3) 極大時1時間あたりの流星数(注4)
しぶんぎ座流星群 12月28日 -1月12日 1月4日頃 120 45
4月こと座流星群 4月16日 - 4月25日 4月22日頃 18 10
みずがめ座η(エータ)流星群 4月19日 - 5月28日 5月6日頃 40 5
みずがめ座δ(デルタ)南流星群 7月12日 - 8月23日 7月30日頃 16 3
ペルセウス座流星群 7月17日 - 8月24日 8月13日頃 100 40
10月りゅう座流星群
(ジャコビニ流星群)
10月6日 - 10月10日 10月8日頃 20 5
おうし座南流星群 9月10日 - 11月20日 10月10日頃 5 2
オリオン座流星群 10月2日 - 11月7日 10月21日頃 15 5
おうし座北流星群 10月20日 - 12月10日 11月12日頃 5 2
しし座流星群 11月6日 - 11月30日 11月18日頃 15 5
ふたご座流星群 12月4日 - 12月17日 12月14日頃 120 45
  • 注1:一般的な出現期間。この期間なら必ず流星が見られるということではなく、非常に流星数が少ない時期も含む。IMO(International Meteor Organization)のデータより。
  • 注2:一般的な極大日。年によって前後1~2日程度移動することがある。なお、流星群によっては、極大日が毎年必ずしも一定でなく、年により数日から数十日ずれるものもある。IMOのデータより。
  • 注3:極大時に放射点が天頂にあり6.5等の星まで見える空で観察した場合、という理想的な条件に換算した1時間あたりの流星出現数。
  • 注4:日本付近で、極大時に十分暗い空(薄明や月の影響がなく、5.5等の星まで見える空)で観察したときに予想される1時間あたりの流星数。 街明かりの中で見たり、極大ではない時期に観察したりした場合には、数分の1以下となることがある。

なお、IAU(国際天文学連合)で確定した流星群の一覧については、流星群の和名一覧(極大の日付順)に掲載されています。

しぶんぎ座流星群

しぶんぎ座流星群

4月こと座流星群

4月22日頃に極大を迎える流星群です。普段の年の流星数はそれほど多くありませんが、ときおり突発的に流星数が増加することがあります。国内では1945年に1時間あたり約90個の記録があり、海外では1922年、1946年、1982年などに流星数の増加が観測されています。

こと座にある放射点が空高く昇る4月22日午後11時頃から翌朝までがおすすめの観察時間帯でしょう。母天体は1861年に出現し、太陽の回りを約400年の周期で公転するサッチャー彗星(C/1861 G1 Thatcher)です。ただし、彗星の公転周期と突発出現の周期はあまり関係がないようです。

みずがめ座η(イータ)流星群

5月の連休の頃に極大を迎える流星群です。母天体は、10月のオリオン座流星群と同じで、有名なハレー彗星(1P/Halley)です。

この流星群は、放射点の位置の関係で北半球の中・高緯度での観測は難しく、日本では明け方の1時間くらいしか見ることができません。南半球では、三大流星群のペルセウス座流星群に匹敵するほどの流星数が観察されることがあります。

極大は5月6日頃ですが、前後数日間は同じくらいの流星が観測できます。午前2時頃から夜が白み始める午前3時半頃という短時間が、観察のチャンスです。

みずがめ座δ(デルタ)南流星群

7月中旬から8月中旬頃に活動する流星群です。

ほぼ一晩中観察できますが、放射点が少し高くなる午後11時頃から好条件となります。この流星群は、北群と南群に分けられる場合もありますが、現在は、南群だけがほぼ観察されており、南群だけを「みずがめ座δ流星群」と呼ぶことが多いです。

ペルセウス座流星群

ペルセウス座流星群

10月りゅう座流星群(ジャコビニ流星群)

約6.5年の周期で太陽を公転しているジャコビニ・ジンナー彗星(21P/Giacobini-Zinner)が母天体の流星群です。一般的にジャコビニ流星群と呼ばれることもあります。極大は10月8日頃とされています。

この流星群は、母天体が2公転する13年ごとに出現のチャンスがあり、1933年にヨーロッパで、1946年にはアメリカで流星嵐が観察されました。しかし、日本で好条件と思われた1972年はさっぱり流れなかったという記録があります。その後日本では、1985年と1998年に1時間あたり100個程度の流星の出現が観察されました。近年は熟練の観測者を中心に、出現の周期に当たらない年でも1時間に数個程度の流星が毎年観測されています。

オリオン座流星群

10月中旬から下旬にかけて活動する流星群です。みずがめ座η流星群とともに、母天体がハレー彗星(1P/Halley)であることが知られています。

これまでは、流星の出現数が1時間当たり20個を超えることはあまりなかったのですが、2006年に突然1時間あたり60個以上、観測者によっては100個を超える流星数が観察されました。これは、ダスト・トレイル理論の研究により、およそ3000年前にハレー彗星から放出された塵によって流星数が増加したものだと報告されています。極大は、10月21日頃とされてきましたが、2006年の大出現では3~4日間も活発な出現が続きました。流星は午後10時頃から流れ始めますが、放射点が高くなる真夜中過ぎからが観察に適しています。

おうし座南流星群・おうし座北流星群

10月、11月を中心に、9月から12月くらいまで活動する流星群です。放射点が南と北に分かれていて、それぞれ南群、北群と呼ばれています。極大は南群が10月10日頃、北群が11月12日頃とされています。火球と呼ばれる明るい流星が多く流れ、偶然目にすることも多い流星群のようです。

流星は一晩中流れますが、放射点が高くなる午後9時以降が好条件です。母天体は、太陽の回りを約3.3年の周期で公転するエンケ彗星(2P/Encke)と言われます。しかし、現在流星群を形成している塵は、かなり古い時期に放出されているようで、彗星の接近と流星数の増加は無関係のようです。

しし座流星群

しし座流星群は、過去に多くの流星嵐が記録されていることで、有名な流星群です。母天体はテンペル・タットル彗星(55P/Tempel-Tuttle)で、この彗星の公転周期である約33年ごとに流星嵐のチャンスがあるとされてきました。過去には1799年、1833年、1866年、1966年などに激しい流星嵐が観察されています。

2001年11月18日深夜~19日未明には、日本でも1時間あたり1000個を超える流星が観察されました。一方で、2003年以降は、流星数がかなり少なくなっています。

しし座流星群は、ダスト・トレイル理論と呼ばれる流星群の新しい予報手法が適用され、その理論の確立に一役買ったことでも知られます。2001年の日本での流星嵐を含め、1999年から2002年に見られた流星嵐や流星数の増加は、ほぼ予報通りに起きています。

ふたご座流星群

ふたご座流星群